
学生のみなさんは人に頼みごとをするとき、どんな工夫をしていますか?『一生のお願い!』を使うのもいいですが、何度も使うわけにはいきませんよね?(笑)
今回は、心理学の実験をもとに頼みごとを引き受けてもらいやすくなる方法をご紹介します。ぜひ参考にしてみてください。
頼みごとを引き受けてもらう秘訣は「服装」
結論から言うと、頼みごとを引き受けてもらう秘訣は「服装」を意識することです。学生の方であれば、スーツが最も効果的でしょう。
なぜなら人間は、相手の服装を見てその人のいうことを聞くか判断する傾向があるからです。心理学では、これを「ドレス効果」と呼びます。ドレス効果に関する研究をご紹介します。
ドレス効果に関する研究
アメリカのウェバー州立大学が行った実験をご紹介します。
ある男性が150名の歩行者に声をかけました。そして、路上パーキングにいる人を指差し、『彼は小銭がなくて困っているみたいなんだ。彼に10セント恵んでくれないか。私も小銭を持ち合わせていないんだ。』とお願いしました。
ただし、以下の3種類の服装でお願いしてみたのです。
① みすぼらしい格好
② スーツ
③ 消防士の格好
すると、お願いを聞き入れた人の割合は以下のようになりました。
① 44%
② 50%
③ 82%
服装が違うだけで、こんなにもお願いを引き受けてもらえる確率が変わるなんて驚きですよね。特に消防士のように「権威を感じさせる服」の威力は凄まじいです。その見た目だけで、断りづらさを生み出すことができます。
詐欺グループはこの心理を悪用している
詐欺グループはこの心理を悪用しています。警察官の格好など、権威を感じさせる服装で人々を騙すという事件は後を絶ちません。それほど強力な心理作用だと理解してもらえると思います。
まとめ
頼みごとを引き受けてもらう秘訣は「服装」を意識することです。学生の方であれば、スーツが最も効果的でしょう。とはいえ、スーツでは違和感がある場合もあると思います。その際は、身なりをきちんと整えるだけでも効果は期待できます。ぜひ参考にしてみて下さい。