
前回に引き続き、「ディズニーランドで使われている心理テクニック」をご紹介します。
前回の記事をまだ見ていない方は、ぜひご覧ください↓↓
http://cwalk.jp/2019/08/tdl-psychology/
ディズニーランドにある様々なアトラクション。
それらに乗るための待ち時間は、本当に長いですよね(笑)
人気のアトラクションになると、2〜4時間待ちは当たり前です。
「そんなに待てない」「イライラするから無理!」 という人もいますが、
列に並び、気が遠くなるような時間待ち続ける人もたくさんいます。
新しく列に並ぶ人が絶えないから、常に待ち時間が長いわけです。
なぜ、こんなにも長い時間待つことができるのでしょうか?
そこには、ディズニーが施したある心理テクニックが隠されています!
「待ち時間○○分」の看板がもたらす効果
アトラクションの列に並ぶ時、
「待ち時間○○分」と書かれた看板があるのを見たことがあると思います。
実は、これが隠された心理テクニックの正体。
これにより、待つ人のストレスを軽減しているんです!
その根拠となる研究結果をご紹介します。
イスラエルの心理学者が行った実験
イスラエルの心理学者 ナイラ・ミュニチャーが行った、
面白い実験をご紹介します。
【実験】
彼は、研究室にかかってきた電話にあえて出ず
相手が約2分間待つことができるか調べました。
ただし、その際に
以下の3種類の留守番電話が流れるように設定したのです。
① ただ音楽が流れる
②「お待たせして申し訳ありません。そのままお待ちください」
と3回アナウンスが流れる
③ 「現在、あなたは3番目です」
「現在、あなたは2番目です」
「次はあなたの番です」と3回アナウンスが流れる
そして、途中で電話を切ってしまった人の割合を調べたところ、次のようになりました。
① 69.4% ② 66.7% ③ 35.9%
驚きですよね!
人は「どれだけ待てばいいのか」という目安がわかれば、待つことができるということです。
いろいろな場所で使われている
ディズニーランドに限らず、
他のサービスでも、このテクニックは活用されています。
銀行や一部の飲食店では、お客さんに整理券を発行することで、
自分が何番目かを把握してもらい、待つストレスを軽減しています。
普段の生活に活かそう!
今回ご紹介した心理テクニックは、普段の生活にも活かせます。
例えば
もしあなたが遅刻しそうな時は、あと何分で着くか伝えるべきでしょう。
相手は、あなたが到着する目安がわかることで、ストレスが軽減されます。
最後に
今回は、「『どれだけ待てばいいのか』という目安がわかれば、待つことができる」
という人間の性質を利用した、心理テクニックをご紹介しました。
④ でも紹介したように、遅刻する際は役に立つ知識だと思います!
今後も皆さんが、面白いと思える心理学の記事を書いていきますので、
ぜひチェックしてみてください!